前回に引き続きVMのお話です。
今回はvcbMounterについて纏めてみます。
VMware Consolidated Backupをインストールすると、
vcbMounterというコマンドが使えるようになります。
これは仮想マシンをPowerOn状態のままイメージバックアップが出来るツールです。
つまり、サービスに影響を与える事なくOSのイメージバックアップが出来るわけです。
ちなみに仮想OSがWindowsであればファイル単位のバックアップも可能です。
ちょこっと仕組みを纏めておきます。
コマンドを実行すると、対象仮想マシンのスナップショットが作成されます。
それによって仮想マシン(vmdkファイル)に対するwrite I/Oが停止され、
書き込みは全てバッファ上で処理するようになります。
スナップショットが作成されたら(ほとんど一瞬で終ります)、
バックアップ対象のvmdkファイルがバックアップサーバにマウントされます。
(ちなみにバックアップサーバはバックアッププロキシサーバと呼ばれます)
で後はファイルをコピーすればOK。
最後にマウントを解除すれば終わりです。
Consolidated Backupを使用できる前提として以下の条件があります。
1. vcbMounterを実行するOSがWindows2003であること
2. SAN経由でバックアップ対象VMFSのLUNが見えること
3. LAN経由でESXやVCと通信できること
などがあります。
では実際にやってみましょう。
まずインストールですが、VCサーバがwin2003なのでそこにインストールします。
ウィザード形式なのでそのままデフォルトで入れてしまって構わないでしょう。
では実際にバックアップ。
vcbMounterは以下のパスにあります。
C:\Program Files\VMware\VMware Consolidated Backup\Framework>
vcbMounter.exe -h VC -u administrator -p xxxxx -a ipaddr:仮想マシン名
-r e:\mnt\仮想マシン名 -t fullvm -m san -M 1 -F 1
こんな感じ。オプションの説明は以下。
-h ホスト名(VirtualCenterの)
-u 実行ユーザ名
-p パスワード
-a バックアップ対象の指定
-r マウントポイント
-t バックアップ
-m 実行環境
-M 1 vmdkファイルを分割しない
-F 1 vmdkファイルを圧縮しない
これで、VCサーバ上の"e:\mnt\仮想マシン名"へvmdkファイルがマウントされる。
(バックアップ対象の指定は名前解決可能であればホスト名、そうでなければIPでOK。)
ちなみにデフォルトではバックアップされたvmdkは圧縮され、2GB毎に分割される。
なので"-M 1"と"-F 1"で分割も圧縮もせずにそのままマウントしてみた。
後は普通のファイルと同じようにマウントされたフォルダ毎コピーしてあげればOK。
コピーが終了したら、以下のコマンドを実行してアンマウントしておく。
vcbMounter.exe -h VC -u administrator -p xxxxx -U e:\mnt\仮想マシン名
以上でバックアップの完了です。
では、次にリストアについてです。
リストアについては二段階の手順を踏みます。
まず、バックアップしたフォルダ毎、リストア対象のESXへコピーします。
コピー先は/tmpなどで構わないでしょう。
その後、ESX上でvcbRestoreというコマンドを実行します。
こんな感じ。
vcbRestore -h VC -u xxxx -p xxxx -s /tmp/バックアップフォルダ/ -b overwrite
-h ホスト名(VirtualCenterの)
-u 実行ユーザ名
-p パスワード
-s バックアップフォルダの指定
-b overwrite
基本的にリストアなので、同一のVMFSフォルダパスに戻されます。
なので"- overwrite"で上書き処理の指定をしてます。
違うフォルダパスに戻す時はcatalogファイルの編集が必要です。
catalogファイルはvcbMounter実行時に作成されますので、
バックアップフォルダの中に存在しています。
catalogファイルの編集が必要な項目は以下の通り。
1. データストアの変更
disk.scsi*.diskname
config.vmx
config.suspenddir
config.logdir
2. フォルダパスの変更
3. リソースプールの変更(使用していれば)
1.についてはVI Client内のデータストアブラウザから一覧を取得できます。
ちなみに構文は[datastore_nme]となります。
取得した値を上記パラメータ全てに設定してみてください。
2.3についてはvcbUtilというコマンドを使用して、有効な値一覧を取得できます。
但し、vcbUtilについては/etc/vmware/backuptools.confを使用しますので、
こちらの設定ファイルがきちんと設定されていないと正常に動作しません。
(といっても設定するのはVCサーバ、ユーザ、パスワードくらいで動くはず)
2.については
# vcbUtil -c vmfolders
3.については
# vcbutil -c resourcepools
で値が取得可能です。
取得した値をそれぞれのパラメータにセットすればOKです。
以上でバックアップ&リストアが可能になります。
ちょっとだけ補足:
vcbMounterはESXにも存在しているコマンドなので、わざわざConsolidated Backupを
インストールしたサーバを用意しなくてもESX上でそのまま動かせばバックアップ取れます。
今回はvcbMounterについて纏めてみます。
VMware Consolidated Backupをインストールすると、
vcbMounterというコマンドが使えるようになります。
これは仮想マシンをPowerOn状態のままイメージバックアップが出来るツールです。
つまり、サービスに影響を与える事なくOSのイメージバックアップが出来るわけです。
ちなみに仮想OSがWindowsであればファイル単位のバックアップも可能です。
ちょこっと仕組みを纏めておきます。
コマンドを実行すると、対象仮想マシンのスナップショットが作成されます。
それによって仮想マシン(vmdkファイル)に対するwrite I/Oが停止され、
書き込みは全てバッファ上で処理するようになります。
スナップショットが作成されたら(ほとんど一瞬で終ります)、
バックアップ対象のvmdkファイルがバックアップサーバにマウントされます。
(ちなみにバックアップサーバはバックアッププロキシサーバと呼ばれます)
で後はファイルをコピーすればOK。
最後にマウントを解除すれば終わりです。
Consolidated Backupを使用できる前提として以下の条件があります。
1. vcbMounterを実行するOSがWindows2003であること
2. SAN経由でバックアップ対象VMFSのLUNが見えること
3. LAN経由でESXやVCと通信できること
などがあります。
では実際にやってみましょう。
まずインストールですが、VCサーバがwin2003なのでそこにインストールします。
ウィザード形式なのでそのままデフォルトで入れてしまって構わないでしょう。
では実際にバックアップ。
vcbMounterは以下のパスにあります。
C:\Program Files\VMware\VMware Consolidated Backup\Framework>
vcbMounter.exe -h VC -u administrator -p xxxxx -a ipaddr:仮想マシン名
-r e:\mnt\仮想マシン名 -t fullvm -m san -M 1 -F 1
こんな感じ。オプションの説明は以下。
-h ホスト名(VirtualCenterの)
-u 実行ユーザ名
-p パスワード
-a バックアップ対象の指定
-r マウントポイント
-t バックアップ
-m 実行環境
-M 1 vmdkファイルを分割しない
-F 1 vmdkファイルを圧縮しない
これで、VCサーバ上の"e:\mnt\仮想マシン名"へvmdkファイルがマウントされる。
(バックアップ対象の指定は名前解決可能であればホスト名、そうでなければIPでOK。)
ちなみにデフォルトではバックアップされたvmdkは圧縮され、2GB毎に分割される。
なので"-M 1"と"-F 1"で分割も圧縮もせずにそのままマウントしてみた。
後は普通のファイルと同じようにマウントされたフォルダ毎コピーしてあげればOK。
コピーが終了したら、以下のコマンドを実行してアンマウントしておく。
vcbMounter.exe -h VC -u administrator -p xxxxx -U e:\mnt\仮想マシン名
以上でバックアップの完了です。
では、次にリストアについてです。
リストアについては二段階の手順を踏みます。
まず、バックアップしたフォルダ毎、リストア対象のESXへコピーします。
コピー先は/tmpなどで構わないでしょう。
その後、ESX上でvcbRestoreというコマンドを実行します。
こんな感じ。
vcbRestore -h VC -u xxxx -p xxxx -s /tmp/バックアップフォルダ/ -b overwrite
-h ホスト名(VirtualCenterの)
-u 実行ユーザ名
-p パスワード
-s バックアップフォルダの指定
-b overwrite
基本的にリストアなので、同一のVMFSフォルダパスに戻されます。
なので"- overwrite"で上書き処理の指定をしてます。
違うフォルダパスに戻す時はcatalogファイルの編集が必要です。
catalogファイルはvcbMounter実行時に作成されますので、
バックアップフォルダの中に存在しています。
catalogファイルの編集が必要な項目は以下の通り。
1. データストアの変更
disk.scsi*.diskname
config.vmx
config.suspenddir
config.logdir
2. フォルダパスの変更
3. リソースプールの変更(使用していれば)
1.についてはVI Client内のデータストアブラウザから一覧を取得できます。
ちなみに構文は[datastore_nme]
取得した値を上記パラメータ全てに設定してみてください。
2.3についてはvcbUtilというコマンドを使用して、有効な値一覧を取得できます。
但し、vcbUtilについては/etc/vmware/backuptools.confを使用しますので、
こちらの設定ファイルがきちんと設定されていないと正常に動作しません。
(といっても設定するのはVCサーバ、ユーザ、パスワードくらいで動くはず)
2.については
# vcbUtil -c vmfolders
3.については
# vcbutil -c resourcepools
で値が取得可能です。
取得した値をそれぞれのパラメータにセットすればOKです。
以上でバックアップ&リストアが可能になります。
ちょっとだけ補足:
vcbMounterはESXにも存在しているコマンドなので、わざわざConsolidated Backupを
インストールしたサーバを用意しなくてもESX上でそのまま動かせばバックアップ取れます。
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